このページでは、ドア加工の技法や部品、意外な豆知識などをご紹介していきます。
ラッピングって何?
一般にラッピングと言うと、プレゼントをきれいな包装紙で包むと言うイメージだと思いますが、建築材料にもラッピングという技術があります。
『上から包む』という意味は一緒ですが、建築材料の場合は木枠材や扉表面にシートを張り付ける事を言います。
この技術を用いてリフォームやキズ補修に役立てています。
季節によって扉の状態が変わる?
・いつもは開閉できていた扉が、冬の暖房器具をつけた頃からスムーズに閉まらなくなった。
・引き戸がきつくなってきて、修理を頼もうと思っているうちに、自然に直った。
…このような経験はありませんか?
これは扉や木枠が木材で出来ているために発生する現象です。
木材は、夏場の湿気の多い時期には膨張傾向になり、冬場の乾燥時期には収縮してしまいます。
これも何年か経過すると段々と安定してくるようですが、新設から何年かはこのような木材の独特の動きがあります。
木は裁断や加工されてもなお生き続けていると言う事ですね。
ドアの管理この収縮・膨張の変化は普段の生活の中でかなり軽減する事が出来ます。
例えば、洗面所に付いている扉ですが、入浴中は扉を閉めている事が多いと思います。
この時、洗面室側は湿度が高い状態で反対側は乾燥している状態です。
扉は表と裏で湿気や気温の違う状況に弱いため、常にこの状態だと扉は反りやねじれなどの変形しやすい状態になります。
通常時の開閉や空気の流れに扉をさらし、表面・裏面を同じ状態に保ってあげる事が扉を変形させず、永く使用して頂く秘訣です。
また、夏場の高温多湿の時期に長期間留守にしていたり、換気が不十分で空気の流れが無く、湿った空気が部屋内にこもったままになることも変形の原因の一つになります。
木枠って何?
「開く扉」や「引き戸」の付いている所には、必ず「扉を吊るための金物」を付けている部分がありませんか?
例えば、下記の写真のような場所になります。
扉と対をなして必ず必要な部材で、「木枠(木製枠材)」と呼ばれる材料です。
地味な存在ですが、扉を吊るための丁番と呼ばれる金物をつけたり、レバーハンドルを固定するための受け金具をつけたりと、とても大事な役割があるんですね。
開き戸・引き戸など、いずれのタイプの扉も、この木枠がないと取付が出来ません。
写真は施工された状態なのでまだ分かりやすいのですが、施工前はもっと地味なんですよ。
どうですか? …ただの木片にしか見えませんね。
近年では、アウトセットタイプなどと呼ばれる特殊な方法で、いっけん木枠がないように見える取付方法もあります。
しかし、扉を吊る場所にはやっぱり木枠が存在しています。
壁紙を木枠の上から貼ってスタイリッシュな感じになりました。
毎日、扉を吊り続けている木枠。このように扉と対をなす部材を総称して、木枠(木製枠材)と呼びます。
電話でのお問合せは「045-470-4537」まで