ドア金物について

出たり入ったりと何気なく開け閉めしてるドア。

押したり引いたり横に動かしたりと種類はさまざまです。

良く見てみるとドア本体のほかにドアを動かすための金物が必ず付いていませんか?

ドア金物(建具金物)はドアを動かすだけでなく、ドアを取りつけるためになくてはならない大事な部品です。

ドアの種類に応じた建具金物について紹介していきます。

開き戸金物

開き戸金物

ハンドル

プッシュプルハンドル

開きドアを固定、可動させる金物。

建具の内部にラッチケースを埋め込み金物を押し引きするとラッチ(留め金)が作動しドアを開閉させるため金具を握る動作のいらないユニバーサルデザインな金物です。

レバーハンドル1

レバーハンドル

プッシュプル同様、開きドアを固定、可動させる金物。

建具の内部にラッチケースを埋め込みハンドルを下げるとラッチ(留め金)が作動しドアを開閉させるため、小さい力で作動可能な金物です。ドアデザインを演出する金具でもあるので各メーカーがデザインに力を入れていて、種類が豊富です。

レバーハンドル2
プルノブ(握り玉)

プルノブ(握り玉)

レバーハンドル同様、開きドアを固定、可動させる金物。

ノブを回すとラッチ(留め金)が作動しドアを開閉させるため、握力の無い方や小さなお子様には使用しづらいハンドルです。アニメに出てくる『どこでもドア』など、ドアのイメージを連想させる古くからある金物です。

丁番

旗丁番1

旗丁番

開きドアを動かすための金物。

旗型の金物形状が特徴です。木枠にもドアにも加工がいらず、施工性の良い金物です。軸は上下2管に分割されているので設置後にも容易にドアを外せます。

旗丁番2
調整丁番1

調整丁番

開きドアを動かすための金物。

ドア、もしくは木枠側に調整器具を埋め込みドア取付け後、設置位置や可動具合を調整可能にした丁番です。サイズの決まっている既製品のドアに使用されます。

調整丁番2
ピポットヒンジ(木製建具用)1

ピポットヒンジ(木製建具用)

開きドアを動かすための金物。

ドアの端部のみに金物が付くのですっきりした印象を与える金物です。木製ドアは湿気や室内温度などで変形しやすいためメーカーによっては中央部用金具を用意したり工夫しています。本来は鋼製ドアなど重量用ドアに使用しても垂れない堅固な金物です。

ピポットヒンジ(木製建具用)2
義星丁番

義星丁番

開きドアを動かすための金物。

一般的によく使用されている丁番です。儀星(軸頭)の形は平型、丸型、槍型、などさまざまです。丁番サイズも数多くあるのでドアのサイズや重量に合わせて選べます。木枠、もくしはドア側に羽根を掘り込む加工が必要です。

フランス丁番

フランス丁番

開きドアを動かすための金物。

短い軸と大きな羽根が特徴の丁番です。開いた形状が蝶を連想させるデザイン。木枠、ドア側に羽根を彫り込んで取り付けます。フランス丁番と旗丁番を組み合わせた面付けタイプもあります。

隠し丁番1

隠し丁番

開きドアを動かすための金物。

ドアを閉めた状態では丁番が見えない、意匠性を重視した丁番です。木枠、ドアに掘り込み加工が必要。壁と建具を同じ材料で仕上げる場合などに有効です。

隠し丁番2
スライド丁番1

スライド丁番

開きドアを動かすための金物。

物入れや家具扉に使用するヒンジ。扉を裏から持ち出しているので持ち出し丁番とも呼びます。本体を扉に付け、座を家具側に付けワンタッチで扉を取付けできます。重い扉や幅の広い扉には不向きです。

スライド丁番2

戸当り

床付戸当り1

床付戸当り

最もポピュラーなキノコ型の戸当りです。

ドアを固定させるフックの無いものやマグネットで固定するもの、足で踏んでフックを作動させるものなど種類も豊富です。

床付戸当り2
フットタッチ

フットタッチ

きのこ型戸当りの改良型。

戸当り上部のボタンを踏むとフックが上がり、足を離すとフックが落ちる戸当り。しゃがまずにフックの掛けはずしが可能です。足腰に負担の掛からないユニバーサルデザインです。

床付戸当り(マグネット付)1

床付戸当り(マグネット付)

きのこ型戸当りの改良型。

フックのかわりにマグネットで留める戸当り。ドアが戸当りに当るとマグネットでキャッチします。フックとマグネットが併用している型もあります。風通しの良い所ではマグネットが外れてしまうことがあるので注意が必要です。

床付戸当り(マグネット付)2
ドアキャッチャー1

ドアキャッチャー

床に円盤型の本体を取付け、ドアを押すと固定、さらに押すと解除される戸当り。金物操作がいっさいいらないユニバーサルデザインです。 ドアキャッチャー2
マグロック戸当り1

マグロック戸当り

床に円盤型の本体を取付け、ドアが本体の上まで来るとプレートが上がりドアをキャッチします。留め金の操作はドアに取付ける受け金具を押して固定、解除させます。ドアキャッチャーに比べ本体が薄く、人が歩く場所に戸当りを設置しなければいけない場合に有効です。 マグロック戸当り2
上框付戸当り1

上框付戸当り

ドア上部(上框部分)に取付け、壁や木枠に当てて留める戸当り。公団戸当り、戸当り帽子掛け、とも呼びます。留め金が無いので開いたまま固定は出来ません。ドアの中央上部に取付ける棒状の戸当りもあります。 上框付戸当り2
アームストッパー1

アームストッパー

ドアの上部に付けてドアの開く角度を90°~100°付近で留める金物。床付け戸当りの設置が出来ない場合に使用します。内付内開型、内付外開型、埋め込み型など種類があります。留めたままドアを固定することが出来ないので風通しの良い場所な不向きです。 アームストッパー2

その他開き戸金物

ドアクローザー1

ドアクローザー

開けたドアを自動で閉める装置。

その際、勢いよく閉まることのない様に減速装置(ダンパー)が内臓されています。また、風などで不用意に開かないように押える働きもします。

ドアクローザー2
フランス落し

フランス落し

扉を閉めた状態で固定する金物。

両開きドアや親子ドアに設置してドアの片側を固定する金物。ドアの上部木口に彫り込んで取付けます。フランス落しのロッド棒を受ける坪受けが必要です。

引き戸金物

引き戸金物

引戸システム

ハンガードア

ハンガードア

引き戸レールを上枠に取り付けた引き戸の仕様。

軽量用から重量用までさまざまな種類があります。機能も充実していて、設定場所で引き戸の速度を落すブレーキシステムや枠に当たる前でダンパーが働き、ゆっくり自閉するソフト機能などがあります。

ハンガードア2
Vレール1

Vレール

下荷重引き戸用のレール。

V型のほかに甲丸レール、T型レール、Y型レールがあります。取り付け方は下枠に溝を掘ってレールを埋める納まりが一般的です。他に、リフォーム向きの面付けタイプもあります。

Vレール2
戸車1

戸車

下荷重引き戸の下に取り付ける可動用の車。

車は全て掘り込み加工が必要です。高さ調整が可能な調整戸車やドアを設置したまま調整できる木口付け戸車車が弾性樹脂で出来ている防音戸車などがあります。

戸車2
半自動引戸1

半自動引戸

ドアが自動で閉まるハンガーシステム。

医療施設や福祉施設で多く使用されています。機構にはドアの重さを利用して閉まる傾斜レールタイプとゼンマイを利用してドアを引っ張る駆動タイプがあります。

半自動引戸2

引戸金物

引手

引手

引き戸を開閉する際に手を掛けるための金物。

引き戸の戸先側に掘り込んで使用します。形状は長方形、四角、丸、楕円などさまざまです。引き戸木口に取り付ける形状もあります。

引手2
ドアハンドル1

ドアハンドル

ドアを引いたり押したりする取っ手金物。

引き戸のほか、開き戸にも使用します。握りやすい棒状のため不特定の人が使用する場所で多く使用します。お年寄りから小さなお子様まで使いやすいユニバーサルデザインな金物です。デザイン、サイズも多数出ています。

ドアハンドル2
回転取っ手

回転取っ手

取っ手を使う際に回転させて手掛け部を出したりしまったり出来る金物。

主に戸袋内にすっぽり収納される引き戸納まりなどで引き戸木口に付けてドアを引き出すための引き手に使用します。

鎌錠1

鎌錠

引き戸を施錠するための金物です。

木口から鎌のような形の留め金が出て引き戸を固定します。建具同士を固定する引き違い戸錠やアウトセット引き戸を固定するアウトセット錠などがあります。

鎌錠2
引手鎌錠1

引手鎌錠

引き手と鎌錠を一体型にした金物です。

引き手単体と違い種類は少ないのですが、引き手と鎌錠を一緒に加工できるメリットがあります。

引手鎌錠2
戸当りゴム1

戸当りゴム

ドアが枠にぶつかるのを避けるために取り付けるゴム。

戸尻側の枠に取りつけます。干渉防止のほかに指つめ防止の役割も果します。引き残しをつけるために簡易に脱着出来る戸当りゴムもあります。

戸当りゴム2
関金1

関金

下荷重引戸(Vレール+戸車)のストッパー金物。

鴨居溝に取り付け、引き戸の可動範囲を制限したい場合や引き分け戸などに使用します。

関金2

 

電話でのお問合せは「045-470-4537」まで